8月 13, 2009 - パソコン    No Comments

大事なデータの保存は、SSDではなくHDDにしよう。~ファイルの保管を考える

ハードディスク

ハードディスク(HDD)

いつも使用しているパソコンのデータとバックアップはどこに保存されていますか? ほぼすべてのパソコンでHDD(ハードディスク)に保存されていると思います。 パソコン外部に保存するときは、  ・ USBメモリ  ・ SDカードメモリ  ・ 外付けHDD  ・ CD  ・ DVD  ・ インターネット上のレンタルスペース があります。

ストレージ(外部記憶装置)

USBメモリ

USBメモリ

SDカードメモリ

SDカードメモリ

CD

CD

DVD

DVD

外付けHDD

外付けHDD

(フロッピーディスクやMOは日立・三菱などメーカーの生産中止が発表されました。ソニーも2011年3月末で終了予定です。) フロッピーディスクの生産中止 MOの生産中止

最近はノートパソコンなど持ち運び用のパソコンで、HDDの変わりにSSD(シリコンディスク)も採用されています。

動作が速く、「落とす」や「ぶつける」などの衝撃につよい

からです。 価格は同じ容量のHDDと比べて高いのですが、ここ一年でかなり安くなってきました。 私もノートパソコンを新調するときにはSSDを採用している機種にします。 しかし欠点もあります。フラッシュメモリ系のストレージ(外部記憶装置)に保存する場合、

ハードディスクに比べ、データの復旧が難しい

ことです。(USBメモリ・SDカードメモリ・SSDなど) そのため、重要データはデスクトップパソコンのHDDに入れておき、持ち運ぶときだけノートパソコンなどにコピーするのが良いでしょう。 または頻繁にデータを更新しないのであれば、更新したときだけ各種のストレージとバックアップの同期をとります。面倒も不安もなくSSDやUSBメモリが活用できます。

弊社パソコン環境の例 デスクトップパソコン No.1

ローカルディスク  (C:) ← OSとプログラム用。 RAID0(ストライピング)のHDDに保存 RAIDの説明(wikipediaより) ローカルディスク  (D:) ← 消えてしまっても構わない一時的なデータ用。 (C:)と同じHDDに保存 ローカルディスク  (E:) ← 重要なデータ。 RAID10のHDDに保存

デスクトップパソコン No.2

パソコン1が壊れたときの予備。通常はメディアサーバーなどの遊び用として活用しています。

外付けHDD

パソコン1のローカルディスク(C:)をまるごとイメージにして毎月一回、増分バックアップ (パソコン1が壊れたときにパソコン2に移行したり、復旧するためのもの。)

ネットワークストレージ

(LANケーブルで接続されたデータ保管場所、各パソコンの共有フォルダと同期) 社内LAN上 ← 社員が共通で使う共有データ。RAID5のHDDに保存 WAN上(インターネット上) ← バージョン管理共有データ。クラウドサーバーのHDD

ノートパソコン

(まだSSDではない) 外出先で必要なデータのみパソコン1からコピーして使用。

USBメモリ

印刷物のみ。写真や書類の代替として使用。

CFカード

一眼レフデジカメに使用。 弊社はパソコンで扱うデータが多いのと、業務のほとんどをパソコンの動作に頼っているためこのように機器を揃えております。 パソコン関連業務の依存度によってはもっと簡易に済ませてしまってもよいでしょう。 フリーソフトウェアにファイルの同期が自動で出来るものがいくつかあります。それらを利用すると簡単にバックアップ環境がつくれます。資金に余裕ができるまでのつなぎに使ってもいいですね。バックアップ・同期フリーソフトrealsync ※[注意] 意味がなくなってしまいますので、同じHDD上でバックアップを取らないように気をつけましょう。HDDが複数入っていないパソコンは、内蔵でも外付けでもいいので、購入して下さい。数百円~数千円のフラッシュメモリ系ストレージでも構いません。データ復旧が難しいと言っても、省スペースで安く簡単にバックアップできるUSBメモリは設備投資できない事業者に十分活躍してくれます。 作業は  1 USBメモリをパソコンに挿す  2 バックアップするデータを決める(容量の大きいストレージなら、全部でもいいです)  3 プログラムにファイル同期の自動設定をする だけです。 ※[注意] OSやプログラムフォルダは含めないで下さい。コピーしても使えません。OSを含める場合は起動したままOSをバックアップできるソフトなどを使って下さい。英語のツールでも構わなければフリーソフトもあります。EASEUS Todo Backup このソフトの解説記事(GIGAZINより) 参考ページ 壊れたHDDからデータを復旧させる会社のレポート(GIGAZINEより) http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090807_hdd_data_recovery_ino/

レポート抜粋 G:ハードディスク障害を防ぐためのポイントというのはありますか? N:やはり熱ですね。冷やすことで防げる障害が多いです。あとノートパソコンの場合は、例えば電車の手すりにぶつけてディスクがずれるなど、移動時の振動によって壊れる場合もあります。電源は切って移動した方が故障は少なくなります。iPodなども持ち込まれることがありますが、衝撃によって壊れたという場合が多いです。 G:失いたくない大切なデータを保存する場合、どの記録メディアがよいのでしょうか? N:SSDなども復旧できる場合はありますが、メモリ系は一度の衝撃で一気に吹っ飛ぶというか、すべてが消えてしまう場合が多いので、SSDは速くて便利だが怖いという感覚はあります。個人的にはSSDは一時的な保管用で、データ保存ならハードディスク・DVDなどのメディアの方が安心ですね。長く保存したい場合はハードディスクをお薦めします。

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